ビジョンがない状態で経営すると・・【 第一章 ⑥ 】

ビジョンがない状態で経営するというのは、どういう状態でしょうか。
( 前回のブログ第一章⑤の続きになります )

クリニック経営において、診療中に患者さんから「貴院のビジョンは何ですか?」と聞かれることはまずないでしょう。
しかし、どこに向かっているのか、向かいたいのか、共有されていないスタッフにとっては、どんな振る舞いが相応しいのかわからず、内心は不安です。
方向性が定まっていない医院環境は、たいていが院長の好みや機嫌に左右されるため、気が利くスタッフほどストレスを感じやすく、離れていきます。
ビジョンを創り、医院の目指す“目的地”として共有することで、はじめてスタッフに行動指針が生まれ、それに伴った役割を与えることができます。
その役割を認識できたスタッフは、自分にとっても「医院に貢献したい」「先生の力になりたい」と目指す目的地ができ、自立して行動するきっかけにもできます。

私が先生方から、「マネジメントに取り組みたい」とご要望をいただき、医院見学をさせていただく際
状況に応じてスタッフにアンケートを実施することもあるのですが、往々にしてこのような状況に出会ってきました。

● 質問と回答の1つをご紹介いたします。
質問:あなたの医院の目標を教えてください。
スタッフ回答:「わかりません」「院長がやりたいようにやること」

いかがでしょうか。
まだ、記述があるだけでも良いほうで、この質問に対しては空欄であることも半数近いです。
中には「ない」の2文字という回答もあります。
冗談のように聞こえるかもしれませんが、これが、ビジョンが共有されていない状態のスタッフの現実なのです・・・😢

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