プロジェクトプラン(事業戦略)をまとめよう【 第一章⑩ 】

銀行や公庫に借入を行う際には、「 事業計画書 」を必ず提出します。
事業計画書とは、「 経営に欠かせない事業のチェックリスト 」です。
事業計画書は、これからはじめる事業の実現可能性、採算性、安全性、成長性、そしてその具体的な進め方を、客観的に、明瞭にまとめた書類のことを指します。
この計画書の中に、先5年間の売上の計画や費用の使い方を盛り込むので、経営する前の一番はじめの収支計画のタイミングに作成するものです。
事業計画では収支計画がメインになりがちですが、マネジメントフレームの上流3層を取り組んだ方にとっては
経営に欠かせない「 ビジョン 」「 方針 」「 ターゲット 」も盛り込めるようになっています。
これらを含んだ事業計画のことを、プロジェクトプランといいます。

《 プロジェクトプラン 》
プロジェクトプランとは・・・
事業計画書の機能を包括しながらも、事業 “ 計画 ” ではなく、「どのようにして成功を収めるのか」という “ 戦略 ” です。
この “ 戦略 ” がないと、開業準備の中で、特に “ カネ ” の資源を投資する感覚が身につかないので、5大の経営資源をコントロールする力が身につきません。
*( カネの特性 “ 他の資源を買う ” 感覚が身につかないので  )
一方、歯科業界では、事業の計画書を、経営する本人ではない税理士やディーラーが代理で作る風習が存在します。
開業初期の先生から「 実は開業するときに事業計画作ってないんだよね 」と聞くことも珍しくありません。
他業種の起業する方々に伺っても、事業の計画をせずに事業をスタートすることは本来、あり得ません。
実際、過去に借入をした他者の “ 計画書 ” を引用すれば、イチから計画書を作る必要がなく手間は省けるのですが
事業を計画することは成功への航路であり、戦略です。

プロジェクトプランなくして、開業後の成功には、たどり着けません。
「 勤務先の院長も事業計画作ってなかったから 」
「 ディーラーさんが出してくれる 」
という考えは、今後、非常にリスキーで、経営の存続に影響がでるので、この時点で改めていただくことを強く推奨します!

計画ができない方の中には、実は計画が苦手なのではなく、そもそもたどり着きたい場所が描けていない場合も往々にしてあります。
断片的なテクニックに走ると、「 PDCA サイクルが大事なのか 」と、ついやってみたくなるのですが、漢字で「 画まで計る 」と書いて「 計画 」です。
そもそも画がイメージできないと、たどり着くまでを計ることはできませんから、テクニックの前に、まずは、欲しい画( ビジョン )を描いてみましょう。

PDCAサイクルとは
P( Plan )は計画
D( Do )は実行
C( Check )は確認・改善
A( Action )は実践

★ 最後に一言 ★
プロジェクトプランは開業前に必須!!

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