SWOT 分析は、経営の方向性と改善策を洗い出せるフレームワークです。
クリニック経営以外でも、大変多く活用されています。
≪ SWOT 分析とは 》
S( Strength : 強み )
W( Weakness:弱み )
O( Opportunity : 機会・環境 )
T( Threat:脅威・障害 )
の頭文字をとったものです。
取り巻く外部環境と、自身の内部環境を組み合わせて考え、客観的に戦略を検討できるフレームワークです。
SWOT 分析は、いうなれば、孫子の「 彼を知り己を知れば百戦して殆うからず 」を現代版のフレームワークにしたものといえます。
クリニックの開業では、開業地( 土地・テナント )の選定も、このSWOT 分析のフェーズからはじまります。
● 例え
弱み( W )が、「 スタッフの採用が不安 」「 集患対策がわからない 」であった場合
補うためには機会( O )に「 多くの路線が乗り入れた駅近のテナント 」「 大型のショッピングモール 」などを盛り込むことで
認知性の向上と通いやすさ( S )に変換することができる
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一方、強みと弱みは紙一重で、大型のショッピングモールは地代家賃が高い( W )という新たな弱みが発生
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経営者自身の内部環境の弱み( W )に、「 高い地代家賃を支払い続ける恐怖が強い 」が存在する場合
ショッピングモールでの開業は、選択肢から外したほうが無難
● 対策
そのような場合、1つの選択肢として、駅から遠くても交通量の多い交差点付近にて土地を購入し
視認性の向上を狙った看板施策と、通常より早い段階で開業前から地域に告知を行い、認知性を高める方法を1つの選択肢として提案します。
この方法で、開業前から衛生士スタッフの5名以上の採用を成功し、開業初月から 200 万円以上の黒字スタートを支援させていただいた実例もあります!!
このように、SWOT を考慮するだけでも開業準備にとって大きな前進であり、弱みが知識量の不足であれば
PEST 分析に戻って、学びを継続するということも、開業初月から黒字化する結果につなげるためにも、大変重要なポイントとなるのです!!