歯科医院|新規開業時の採用と昇給制度の決め方

突然ですが、「ベア率」という言葉はご存知でしょうか🐻
ベア率とは、ベースアップを略して「ベア」といい、基本給部分に対しての昇給額や昇給率を指しています。お給料の話ですね!

ベースアップ=ベア率が1%が企業で採用されると、スタッフは基本給20万円だったところが、1%アップの20万2,000円、ということです。

※ベア率について【厚生労働省より】:賃上げ実態調査より

さて、私どもが歯科医院の給与のご相談を受ける時の大半は、「お給料あげすぎちゃった問題」です。
新規開業の時、皆さんの悩みの大半は採用です。
優しい先生方は、1年たつと「新規開業から頑張ってくれたし、周りの先生たちも聞いたら1万円上げているみたいだし、とりあえず1万円UP!」とやりがちです。これこそが今後の大きな問題を引き起こしてしまいます。

世の中、とんでも大企業のトヨタの2023年春季労使交渉の職種や階級ごとに賃上げの要求額でさえ、総合職にあたる「事技職、主任職」は標準的な考課で月5860円というニュースが日経新聞に出る中で、果たして歯科医院は1年間頑張ったスタッフに、周りのクリニックの風潮に合わせて「とりあえず1万円」」あげていいのでしょうか。

もちろん、「スタッフの給与を上げてあげたい!」という意図で経営者である先生がUPしているならいいのですが、「とりあえず1万円」は本当に危険です。

数年後に、「あれ?意外と成長しないぞ」というスタッフに30万近くの給与を払うことになりつつ、今の世の中、正社員を簡単にやめてもらうことができないので、「次の昇給はしたくないけど、今まで1万上げてきたから下げたら文句言われそうだし…」という悩みも発生します。

なので、できれば理想は採用時、遅くても開業時までに給与に対して、医院のベア率を世の中水準に決めておき、さらに言えば給与の上限も決めておけると、成長が伸びないスタッフの給与をUPし続けることは避けられるでしょう

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