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売上偏差値主義な歯科業界(売上1億がイコール幸せ?)

開業前の先生に、どうして開業しようと思ったのか(志しているのか)伺うと、多くの先生方は
「そろそろ時期かなと思いまして」
「私も自分の城を持ちたい」
「自分なりに自由にやりたい」
「親の引退がそろそろ…」
といった回答が返ってきます。

これから開業を控えている先生方に一番お伝えしたいことは、「開業することそれすなわち、起業であり、経営のはじまりである」ということです。
開業する前の経営への認識が、クリニック経営の潜在的なリスクにつながっていると考えているからです。

その代表的なリスクを2つご紹介いたします。
◎見えない目的地
1点目は、「開業=クリニックの開設」と考えてしまうことで、開業後、医院の方向性が不明確になってしまう、ということです。
経営は旅行によく似ています。例えば、「北海道に行って、新鮮な魚介料理や大好きなラーメンを堪能したい」であったり、「沖縄に行って、青い洞窟でダイビングや海でサーフィンをしたり、爽やかな日差しが注ぐ広く青い空のもと、のんびりとただ過ぎる時間を堪能したい」など、情景を思い描き、ワクワクしながら「行きたい場所としたい体験」を想像します。

そして、行き先が決まると、楽しい旅行の計画がはじまるわけです。経営も考え方は基本的に同じです。「どこに行きたいのか」目的地も大変重要です。もっと言えば、どこに、誰と、いつ、どうやって、予算はいくらで……と派生します。

つまり、「そろそろ時期だと思って」開業することは、「開業=起業であり、経営のはじまり」という認識が失われていて、開業それ自体が目的になってしまっているということです。
経営を1人でするなら風が吹くまま気の向くまま漂うこともできるでしょうが、スタッフと仕事をするクリニック経営では、行雲流水とはいきません。
勤めるスタッフが「どこを目指しているのかわからない」状態を避けるためにも、目的地の設定は重要この上ないのです。

◎「開業」は起業であり、経営のはじまり
2点目の問題点は、「開業=起業」という認識がないと、経営の自由度が著しく下がるということです。単刀直入に言えば、クリニック経営とはこういうものという固定概念と、無意識の「当たり前」に縛られ、売上は「保険と自費で上げるしかない」という盲目な状態に陥ってしまいます。

すると、保険と自費でどうやって売上を上げていけばいいのか、自費率を上げるにはどうすればいいかという課題に奔走することになります。
歯科医師免許のようなラインセンスを持たない一般的なビジネスマンにとっては、当然ですが「開業=起業」です。開業するときには、
「世の中をもっとこうしたら面白そう」
「やりたいことを実現するためにはどうしたらいいか」
「そもそもこれって必要なのか?」

と、既にある常識を疑い、縛られない考え方や、リスクを恐れずやるというチャレンジ精神、自分はこんなもんじゃないと現状打破の想いに日々あふれ、特に開業期は、ゼロからイチを生み出すことにエネルギーをかけています。

そして、描いた理想を実現するために起業(開業)という手段を選択し、独立します。そのため、自然に行き先が明確で、目的がはっきりした経営者がリーダーとなり、スタッフはその“理想”と“理念”についていくことで、理念に従うことを自らの存在意義につなげることができます。

このように、「開業すること=起業すること」というマインドセットが開業前にできて経営を学べると、クリニックを開設することは目標であってもゴールではなく、経営のはじまりであり、通過点という認識になります。 “どこを目指すのか・何がしたいのか”という目的意識は一般的な企業だけではなく、クリニックの経営においても非常に重要です。「クリニックの開設=起業」、つまり「起業家精神」が備わることで、クリニック経営は劇的に進化します。

必ずしも、業界で言われる”売上1億”という謎の物差しがイコール幸せではないと思います。
自分の幸せの形を、ぼんやりでもいいので知ることが非常に経営においても重要です。

クリニック起業術「はじめに」より一部抜粋

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