歯科医院開業前施策<集患・採用マーケティング編>

新規開業前の先生方がご不安に抱えることの大きい2点が「集患・採用」であることは、移転や勤務先の近くで開業するにしても完全には払しょくできない課題です。

それでも今の時代、施策として具体的に何をすればいいのか、どこにお金をかける(5大経営資源の1つ)のか、知らなかったのか選ばなかったのか大きな違いがでますので、開業=起業する目的を早期に達成するための施策として何があるのか考えましょう。

(1)ホームページ
(2)SNS
(3)看板
(4)チラシ制作
(5)リスティング広告

は最低限、どこまでするのか考えたいところです。
上記だけみると、もはや当たり前じゃんと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、気を付けていただきたいのは、それぞれにどこまでやるのかという深度が存在します。作ればいい、やればいいのであれば、安かろう悪かろうはいくらでも存在しますが、あくまで目的は作ることではなく集患や採用で人を呼ぶことにあります。そこを忘れないでください。

今回は、(1)のホームページについてお話いたします。

(1)ホームページ

一般的な歯科医院のホームページには動画がついていませんが、最近では動画付きHPが主流です。理由は、世の中が文を読むよりも動画で知り(興味)、そこから良さそうだと思った後で文に移行し、WEB予約に遷移する展開があるからです。クリニック名で調べてアクセスしてくる方は、紹介か通りがかり等ですでに医院を認知しており、ほぼ予約が前提なので、その2つにフォーカスするホームページになると近隣の方しか獲得することができず、開業後半年ほどはいいのですが、徐々に新規患者数は減少する傾向にあります。

ホームページをじっくり読んでクリニックを選択する患者さんは、いないことはないのでしょうが、「良さそう」「優しそう」などフィーリングがメインになることは抑えておかなければなりません。そのため、ホームページは医院の初めて出会う顔なので、自身の経営のターゲットに響く設計や言葉の選択が重要になります。

また、余談ですが、開業直後からメンテナンスや定期検診で売上をあげることは困難です(治療メインになることがほとんどなので)。初期から自費を上げていきたい!のであれば、医院の総合ホームページ以外に、インプラントや矯正、小児やマイクロスコープなど、それぞれに特化したサイトを優先度をもって立ち上げていくことを強く推奨します。余談ですが、こちらも、ホームページと同様に動画をいれ、素材サイトで購入した他のクリニックでも使われているような素材写真はなるべく避けることをお勧めします(素材サイトで購入した写真と医院のイメージが乖離する場合が多いため)。

また、私が強く推奨というよりも、お頼りいただいた先生方に必ず話す内容が、「ホームページは絶対にリース契約をしないでください」ということです。開業前の先生は、リース契約というものを理解されておらず契約する場合が多いです。また、開業前の銀行からの借入を少なくしたい目的で分割払い式のリース契約の売り文句に流されることもあります。しかし、リース契約は満了後に終了しますつまり、また契約をし直す必要があるということです。医院は経営していますから、終了するわけにもいかず、弊社のHP部門にお頼りいただく際に「知らずにリース契約をしてしまってて」という相談は少なくありません。ぜひ気を付けていただきたいです。

これも余談ですが(私はよく話が脱線してしまうので)、弊社にホームページ制作をお頼りいただいた際は、サーバードメイン契約を先生ご自身でご契約いただけるように案内しています。理由は、ホームページ業者に制作を依頼すると、毎月サーバードメイン料を3万円近くとる業者さんが多いため、その費用があるなら先生のお給料やスタッフの給与など医院につかってほしいため、サーバードメインが月千円ほどで済むようにご案内しています(これは安いから危ないなどはありません)。
※知らずに「なんとなくそういうものだろう」で高いお金を払ってしまわないように、開業前に学んでいきましょう。

著書:クリニック起業術

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