「治療が終わった患者さんを定期検診につなげるにはどうしたらいいですか」という相談も、非常に全国的に多い相談です。
治療が終わるタイミングでカウンセリングをしても、初回のメインテナンスは来てくれるかもしれませんが、患者さんからすると「何でこなくちゃいけないんだろう」という心理が働きやすく「また何かあったら連絡します」の決まり文句で、なかなか定着しません。
それもそのはず、考えてみてほしいのですが、次回の予約をとる来店型サービスは歯科以外にあるでしょうか?
美容室でさえ「髪が伸びてきたな」とホットペッパーなどで予約をするでしょうし、次の予約を取らなくては!というビジネススタイル自体が実は珍しいのです。つまり、リコールの習慣自体が患者サイドにないので、「定期検診」ということ自体が「何かお金儲けなんじゃないの?」と患者サイドから思われることは少なくないでしょう。
さて、患者さんにメインテナンスで通っていただき続けることが経営の安定に直結する歯科経営で、いつ患者さんにメインテナンスを啓蒙すれば良いのでしょうか。
私どもの答えは、初診時が最も重要なタイミングだと考えています。
どういうことかというと、どれだけ初診時に医院の考え方や患者さんのお悩み事がヒアリングできるかということです。
治療が終わった後に、初めて会う衛生士さんにバトンタッチされても、患者としては治療があったから来院していたのであって、衛生士さんにみてもらう必要あるのかコレ?というのが正直な感想であることが多いはずです(何かあったら連絡しますの方)。
なので、予約から初診時が終わるまでに、どれだけコンセプトを理解してもらえるのかということやスタッフを知ってもらうのがキーポイントの一つ、ということです。下に、患者さんのデンタルIQを上げるために取り組んでいらっしゃる味岡先生の映像の例をあげますので、患者さんの啓発や啓蒙の参考にしていただけたらと思います。
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